ポケモン世界大会「Pokemon World Championships 2012」が、去る8月10日から12日(現地)の3日間に渡り、アメリカ合衆国はハワイ州・ハワイ島コナにある HILTON WAIKOLOA VILLAGE にて開催されました。
今年は運良く無事参加出来たので、一部ではありますがレポートします。
画像1: Opening Ceremony とメイン会場 Grand Ball Room の装飾、ピカチュウのトロフィー
画像2: 世界での対戦の様子と会場を歩くポケモンの着ぐるみ 、ウェルカムキット、サイドイベント会場
画像3: 会場外の様々なポケモン装飾
Pokemon World Championships 2012 の主な開催内容は次の通りです。
[Day1]
Last Chance Qualifier (WCS2012 世界大会出場権最終争奪戦)
[Day2]
Opening Ceremony (開会式)
Pokemon World Championships (WCS2012 世界大会予選)
TCG Side Event (カードゲームのサイドイベント、2日間)
Retail (グッズ販売、2日間)
[Day3]
Pokemon World Championships (WCS2012 世界大会本選)
Special Character Distribution (空を飛ぶ避雷針ピカチュウをBWに配信)
Autograph Signings (増田順一氏・森本茂樹氏・石原恒和氏のサイン会)
Closing Ceremony (閉会式)
Day0: WCS2012 開催前夜
夕方に壮大で豪華なリゾートホテル HILTON WAIKOLOA VILLAGE に到着。
ホテル内のモノレールで1駅(徒歩2~3分)のコンベンションセンターが WCS の会場となっており、既にたくさんのプレイヤーやファンが Open Gaming Room として開放されている Kona Ball Room に集まっていました。中には休暇を利用して1週間前から現地入りしている海外勢も居るとか。
スーツケースをそのまま持ち込み、中にたくさん詰め込んできた日本のポケセンスリーブ・ジムチャレスリーブ、カードボックスなどカードグッズや日本語版のカードファイルを並べてトレード開始。
こちらのお目当ては英語版のデッキパーツやお気に入りポケモンの Reverse Holo (ミラー加工)や Full Art と呼ばれる SR・URのカード。
以前人気だった日本語版のカードやキラエネルギーは今年は苦戦。逆にスリーブが大人気で、特にバトルカーニバル系のポケモンいっぱいのデザインをよく希望されました。
つたない英語でのトレードの途中、聞き取れず意味が分からず困っていたところを何度も助けていただいたのが、現地で知り合った F.Takahashi 氏。
日系ハーフの Takahashi 氏は、日本語・スペイン語・英語がペラペラのトリリンガルで、通訳は勿論面白過ぎる「兄ちゃん、リュックは?」などの伝説を作り、日本勢の一部の間で Worlds 2012 の MVP ともいえる大活躍をなさいました。
この場を借りて深く御礼申し上げます。どうもありがとうございました! Thank you very much! (って見ていただけるでしょうか…)
また LCQ 前に一度海外勢とも対戦を…ということで、シニアと思われるアメリカ人プレイヤーさんに対戦を申し込みました。
対訳表を手元に、片言の英語で不安そうな私の様子を気遣ってか「このカードは僕も使っているので分かります(※英語)」などと丁寧に対戦を進めていただき、とてもありがたかったです。
私はダークライEX・ミュウツーEX、彼はシビビールゼクロムを使い、残念ながら負けてしまったのですが、最後お互いの母国語で「Thank you very much!」「ありがとうございました」のやりとりに大感激。
この対戦は、大会前夜の一番の想い出となりました。
結局夕方から夜遅くまで、買い出しにもレストランにもいかず Open Gaming Room にこもり切り。
フライトの疲れも空腹も吹き飛ばす Worlds の空気は「凄い!」の一言です。
Day1: Last Chance Qualifier
いよいよ決戦の時。
コンベンションセンターにあるメイン会場 Grand Ball Room には朝の6時半に到着。
今年はアメリカ本土から離れたハワイ開催で海外勢が少なく、行列はそれ程長くなかったです。
プレイヤー登録証に氏名・生年月日・参加リーグを、デッキリストには自身のデッキ(どのカードが何枚入っているかを英語で)を記入し、8時の受付を待ちます。
受付後、9時集合の予定が会場都合で1時間押し、10時にオープン。
大扉が開き入った会場でまず一番に目に飛び込んできた、天井の大きなピカチュウのバルーンに「遂に Worlds に来たんだ」と実感しました。
ファーストネームのアルファベット順に着席し、デッキリスト回収後の Players’ Meetings (大会説明)では、英語の他に各国の言語、日本語でも大会形式やルールの説明がありました。
その間に1戦目の Matches (対戦表)が貼りだされ、 LCQ が始まりました。
LCQ は1戦につき2本先取のシングルエリミネーショントーナメント。
マスターリーグでは204人が世界大会予選への最後のチャンスを賭けてしのぎを削りました。
私の結果は残念ながら2戦目没でした。
使用デッキはダークライEX・ミュウツーEX。
1戦目はギギギアル・コバルオン・ラフレシア・ダークライEX・エーフィとあたり、勝ち・負け・サドンデスで勝ち。
2戦目はセレビィブリッジ(セレビィGR・テラキオン・トルネロス・ミュウツーEX)で、負け・勝ち・負けでした。
2戦目の1本目は、ミュウツーEX単で残りは使えないグッズ類とW無色エネルギー。
相手もミュウツーEXがバトル場で先行を取られた上、1ターン目からW無色を貼られて攻撃されたので、何も出来ずに 0-2 で落としてしまいました。
対戦後、相手の方がこちらの手札を見て「これは酷い(※英語)」と苦笑い。…デッキに事故はつきものとはいえ何も Worlds でやらなくても!
この大事故以外は悔いなく精一杯戦いましたが、やっぱり悔しいものは悔しいですね。
因みに、この日はチームアチャモの皆さまが大活躍で、5戦目が終わった時点で4名、6戦目で2名が勝ち残りました。
私自身の結果がダメだったので、どんどん勝ち上がって行く他の日本勢の皆さまの活躍はとても心強かったです。
そして LCQ マスター日本勢3名のうち、残りの1名はお父さんプレイヤーでした。
お父さんが世界予選に出られたのは、日本人では初の快挙ではないでしょうか?
実際 LCQ に参加して、参加者のデッキやプレイングのレベルがとても高いと感じました(世界大会を目指す人々ですから、当たり前といえば当たり前なのですが)。さらに2本先取とはいえ、シングルエリミネーションで勝ち抜くのはとても難しいことです。
私はまだまだ修行が足りない未熟者です。もし次があるなら、もっと上へと進みたいですね。精進あるのみです。
Day2-1: Opening Ceremony 開会式
2日目のスタートは Opening Ceremony 開会式から。
始まる前からテンポの良い音楽が響く会場で、白衣姿の Judge (ジャッジ)が躍っていたり、国旗を掲げたプレイヤーが盛り上がっていました。
照明が落ちると、ハワイアンミュージックの生演奏に乗せて、ステージの巨大スクリーンに映像が流れました。開催地である大いなる島・ハワイのイメージから始まり、各国の言葉での「ようこそ」や国旗と国のイメージ画像、最後に大きく WCS2012 のロゴが大写しとなり、会場の熱気は最高潮に。
映像が終わって照明が戻ると同時にステージに飛び出してきた、やたらテンションの高いMCのお兄さんによる大演説の後、予選が始まりました。
Day2-2: World Championships カード部門マスターリーグ予選
日本代表組や LCQ 組の各プレイヤーの皆さまのレポは、それぞれのブログ等で上げられていますのでそちらをご覧ください。
私はただ観戦することしか出来なかったのですが、見たり聞いたりした話を総合するとどの対戦もギリギリの闘いで、ちょっとした一手が戦局をガラリと変えてしまう厳しいものでした。緻密な構築と研ぎ澄まされたプレイングが光るマスターリーグでは、一方的になるのは片方が事故っている時くらいです。
開会式とは打って変わって静かな中、聞こえてくるのは宣言の声とデッキシャッフルの音という緊迫感溢れる会場に、こちらも息を飲みました。
そんな予選に参加されたプレイヤーの皆さまが、7戦に渡る長く厳しい闘いをされた…それ自体がとても尊いことだと私は思います。
一緒に喜び悔しがり、感動を分けていただき、どうもありがとうございました!
Day2-3: TCG Side Event ポケカのサイドイベント
世界への挑戦が終わってしまったとしても、プレイヤーだけでなくファンにとっても、思い切りポケモンを楽しめるのが Worlds です。
観戦やトレード、個人的取材(会場撮影)の合間に少しだけ参加したものを含め一部ご紹介します。
・ ぐるぐる対戦(仮/正式名称不明)
受付で番号札を貰って名前を登録し、その辺に居る野生のトレーナーをゲットして対戦。勝負あったら受付に戻り、スタッフがランダムで出す2枚のポケモンカードを勝った方から先に、負けた方は残りを貰う。
貰えるのは Reverse Holo やキラのカードやトレーナーズだが、たまにエネルギーカードに乱暴な「Mat」「Cap」などの文字が書かれているものがある。
それが当たりで、アメリカのだいすきクラブ的組織が作っている限定プレイマットやキャップ(帽子)、モンスターボール型ビーチボールや拡張パック「Dark Explorers」など貰える。
何と完全無料、何度でも挑戦OKの大盤振る舞いイベント。
・ Mini League
8人でスイスドロー形式で行う対戦イベント。
上位者には豪華賞品が当たる。
・ TCG Prerelease Tournaments
25ドルで6パック購入し、出てきたカードを使ってデッキを組んで対戦するイベント。
エネルギーカードは運営側から大量に貸し出し有り。
これから発売する拡張パック「Dragons Exalted」を先行ゲットするチャンスでもあり、大人気。
参加者にはカードだけでなく Altaria (チルタリス)のプロモーションカードもプレゼントも。
Day2-4: Retail グッズ販売コーナー
WCS 2012 のメインアートを使用した限定商品やポケモンのぬいぐるみ・フィギュアを販売するコーナーです。
毎年、前夜から待機列が出来る程の大人気で、開始当初は各種1個の購入制限がかかりました。
WCS 2012 限定商品は次の通り。
カードバインダー、カードゲームのプレイマット、帽子(キャップ)、メインアートのピカチュウのぬいぐるみ、液晶クリーナー(眼鏡ふき、裏面にゲームのタイプ相性表)、デッキケース、リングノート、Tシャツ
特にバインダーとプレイマット、お手軽価格の液晶クリーナーが人気で会期中に売り切れました。
デッキケースもかなり売れていたのですが、数も多かったらしく途中から限定解除となり、最終的には一度に5個までOKとなったようです。
私も自身が参加した初の WCS なので、バインダーとプレイマット、デッキケース3個と液晶クリーナーをゲットしました!…大事に使います。
Day3-1: World Championships 本選
3日目は世界の頂点を決める本選。
熾烈な戦いを勝ち残った TOP16 から世界チャンピオンが生まれました。
本選ではちょっとしたハプニングがありました。
2戦目 TOP8 の対戦中、会場の照明が落ちてしまい真っ暗に。
手を止めるよう促すアナウンスと共に Judge の方々がスマホや iPad を次々に取り出し光を対戦卓に向けるという、何とも珍しい事件を目の当たりにしました。
私はカード部門のマスターリーグを観戦。
おそらく近日中にご本人のレポートがあると思いますが、マスターリーグ日本最高位は7位となりました。
長い対戦、本当にお疲れさまでした!
そして、たくさんの感動をどうもありがとうございました!!
Day3-2: Special Character Distribution 空を飛ぶ避雷針ピカチュウ配信
3日目のゲームのお楽しみといえば Worlds のポケモン配信。
今年はDSソフト「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」に「そらをとぶ」を覚えた夢特性「ひらいしん」のピカチュウ♀がワイヤレス配信されました。
日本では「ブラック2・ホワイト2」真っ盛り…なのですが海外では未発売らしく、配信は「ブラック・ホワイト」のみ。
配信コーナーで飛び交う「BW2には配信しないの?(※日本語)」が何だか面白かったですw
因みに私は依頼分含め、日本語版と英語版、韓国版の3種類を持ち込んだのですが、韓国版だけ受け取れませんでした。
Day3-3: Autograph Signings ポケモン関係者のサイン会
お馴染み、ポケモン関係者3名のサイン会が今年も開かれました。
増田順一氏(ゲームフリーク)、森本茂樹氏、石原恒和氏(ポケモン)の順に、どの時間も大行列でした。
私は石原氏の回に終了30分前に行ってみたのですが、この時点で受付終了。
欲しい方は早めに行った方が良さそうです。
Day3-4: Closing Ceremony 閉会式
怒涛の3日目、日が傾き夕焼け空になると Closing Ceremony が始まります。
前日の朝と同じように世界中のプレイヤーとファンが Grand Ball Room に集まり、照明が落ちて音楽と映像が流れます。
映像にはこの3日間を楽しむプレイヤーやファンの姿が映し出され、思いがけず自身の姿を見つけた人の歓声が会場を盛り上げました。
映像が終わるとゲーム・カードの順に表彰です。
ゲーム部門は増田部長、カード部門は石原社長からピカチュウのトロフィーが手渡されます。
今年の日本勢の表彰台は、カード部門ジュニアリーグの S君。
ジュニア2位・シニアチャンピオンのお兄さんに続く、お兄さんのジュニアリーグでの成績を超える快挙!
Congratulations! おめでとうございました!!
栄光の表彰台に並ぶ2012年のチャンピオンと2位のプレイヤーに向けられる、あたたかい拍手と歓声、繰り返し切られるカメラのシャッター。
そして唐突のフィナーレ…ステージに紙吹雪が舞い、 WCS2012 は閉幕しました。
See you next year!
また会おう、そして闘おう、来年の Worldsで!
Pokemon World Championships 2013 は、カナダ・バンクーバーで開催されます。
初のアメリカ合衆国以外での開催です。
来年の今頃、また新しい感動が生まれる…そんな予感がしています。
最後に…
渡米前の練習にお付き合いいただいた方々
不安な気持ちを受け止め、励まし見守ってくださった方々
現地でご一緒した日本勢の方々
Worlds で関わった全ての方々
当ブログをご訪問いただいた貴方にも
深く感謝申し上げます。どうもありがとうございました~!
今年は運良く無事参加出来たので、一部ではありますがレポートします。
画像1: Opening Ceremony とメイン会場 Grand Ball Room の装飾、ピカチュウのトロフィー
画像2: 世界での対戦の様子と会場を歩くポケモン
画像3: 会場外の様々なポケモン装飾
Pokemon World Championships 2012 の主な開催内容は次の通りです。
[Day1]
Last Chance Qualifier (WCS2012 世界大会出場権最終争奪戦)
[Day2]
Opening Ceremony (開会式)
Pokemon World Championships (WCS2012 世界大会予選)
TCG Side Event (カードゲームのサイドイベント、2日間)
Retail (グッズ販売、2日間)
[Day3]
Pokemon World Championships (WCS2012 世界大会本選)
Special Character Distribution (空を飛ぶ避雷針ピカチュウをBWに配信)
Autograph Signings (増田順一氏・森本茂樹氏・石原恒和氏のサイン会)
Closing Ceremony (閉会式)
Day0: WCS2012 開催前夜
夕方に壮大で豪華なリゾートホテル HILTON WAIKOLOA VILLAGE に到着。
ホテル内のモノレールで1駅(徒歩2~3分)のコンベンションセンターが WCS の会場となっており、既にたくさんのプレイヤーやファンが Open Gaming Room として開放されている Kona Ball Room に集まっていました。中には休暇を利用して1週間前から現地入りしている海外勢も居るとか。
スーツケースをそのまま持ち込み、中にたくさん詰め込んできた日本のポケセンスリーブ・ジムチャレスリーブ、カードボックスなどカードグッズや日本語版のカードファイルを並べてトレード開始。
こちらのお目当ては英語版のデッキパーツやお気に入りポケモンの Reverse Holo (ミラー加工)や Full Art と呼ばれる SR・URのカード。
以前人気だった日本語版のカードやキラエネルギーは今年は苦戦。逆にスリーブが大人気で、特にバトルカーニバル系のポケモンいっぱいのデザインをよく希望されました。
つたない英語でのトレードの途中、聞き取れず意味が分からず困っていたところを何度も助けていただいたのが、現地で知り合った F.Takahashi 氏。
日系ハーフの Takahashi 氏は、日本語・スペイン語・英語がペラペラのトリリンガルで、通訳は勿論面白過ぎる「兄ちゃん、リュックは?」などの伝説を作り、日本勢の一部の間で Worlds 2012 の MVP ともいえる大活躍をなさいました。
この場を借りて深く御礼申し上げます。どうもありがとうございました! Thank you very much! (って見ていただけるでしょうか…)
また LCQ 前に一度海外勢とも対戦を…ということで、シニアと思われるアメリカ人プレイヤーさんに対戦を申し込みました。
対訳表を手元に、片言の英語で不安そうな私の様子を気遣ってか「このカードは僕も使っているので分かります(※英語)」などと丁寧に対戦を進めていただき、とてもありがたかったです。
私はダークライEX・ミュウツーEX、彼はシビビールゼクロムを使い、残念ながら負けてしまったのですが、最後お互いの母国語で「Thank you very much!」「ありがとうございました」のやりとりに大感激。
この対戦は、大会前夜の一番の想い出となりました。
結局夕方から夜遅くまで、買い出しにもレストランにもいかず Open Gaming Room にこもり切り。
フライトの疲れも空腹も吹き飛ばす Worlds の空気は「凄い!」の一言です。
Day1: Last Chance Qualifier
いよいよ決戦の時。
コンベンションセンターにあるメイン会場 Grand Ball Room には朝の6時半に到着。
今年はアメリカ本土から離れたハワイ開催で海外勢が少なく、行列はそれ程長くなかったです。
プレイヤー登録証に氏名・生年月日・参加リーグを、デッキリストには自身のデッキ(どのカードが何枚入っているかを英語で)を記入し、8時の受付を待ちます。
受付後、9時集合の予定が会場都合で1時間押し、10時にオープン。
大扉が開き入った会場でまず一番に目に飛び込んできた、天井の大きなピカチュウのバルーンに「遂に Worlds に来たんだ」と実感しました。
ファーストネームのアルファベット順に着席し、デッキリスト回収後の Players’ Meetings (大会説明)では、英語の他に各国の言語、日本語でも大会形式やルールの説明がありました。
その間に1戦目の Matches (対戦表)が貼りだされ、 LCQ が始まりました。
LCQ は1戦につき2本先取のシングルエリミネーショントーナメント。
マスターリーグでは204人が世界大会予選への最後のチャンスを賭けてしのぎを削りました。
私の結果は残念ながら2戦目没でした。
使用デッキはダークライEX・ミュウツーEX。
1戦目はギギギアル・コバルオン・ラフレシア・ダークライEX・エーフィとあたり、勝ち・負け・サドンデスで勝ち。
2戦目はセレビィブリッジ(セレビィGR・テラキオン・トルネロス・ミュウツーEX)で、負け・勝ち・負けでした。
2戦目の1本目は、ミュウツーEX単で残りは使えないグッズ類とW無色エネルギー。
相手もミュウツーEXがバトル場で先行を取られた上、1ターン目からW無色を貼られて攻撃されたので、何も出来ずに 0-2 で落としてしまいました。
対戦後、相手の方がこちらの手札を見て「これは酷い(※英語)」と苦笑い。…デッキに事故はつきものとはいえ何も Worlds でやらなくても!
この大事故以外は悔いなく精一杯戦いましたが、やっぱり悔しいものは悔しいですね。
因みに、この日はチームアチャモの皆さまが大活躍で、5戦目が終わった時点で4名、6戦目で2名が勝ち残りました。
私自身の結果がダメだったので、どんどん勝ち上がって行く他の日本勢の皆さまの活躍はとても心強かったです。
そして LCQ マスター日本勢3名のうち、残りの1名はお父さんプレイヤーでした。
お父さんが世界予選に出られたのは、日本人では初の快挙ではないでしょうか?
実際 LCQ に参加して、参加者のデッキやプレイングのレベルがとても高いと感じました(世界大会を目指す人々ですから、当たり前といえば当たり前なのですが)。さらに2本先取とはいえ、シングルエリミネーションで勝ち抜くのはとても難しいことです。
私はまだまだ修行が足りない未熟者です。もし次があるなら、もっと上へと進みたいですね。精進あるのみです。
Day2-1: Opening Ceremony 開会式
2日目のスタートは Opening Ceremony 開会式から。
始まる前からテンポの良い音楽が響く会場で、白衣姿の Judge (ジャッジ)が躍っていたり、国旗を掲げたプレイヤーが盛り上がっていました。
照明が落ちると、ハワイアンミュージックの生演奏に乗せて、ステージの巨大スクリーンに映像が流れました。開催地である大いなる島・ハワイのイメージから始まり、各国の言葉での「ようこそ」や国旗と国のイメージ画像、最後に大きく WCS2012 のロゴが大写しとなり、会場の熱気は最高潮に。
映像が終わって照明が戻ると同時にステージに飛び出してきた、やたらテンションの高いMCのお兄さんによる大演説の後、予選が始まりました。
Day2-2: World Championships カード部門マスターリーグ予選
日本代表組や LCQ 組の各プレイヤーの皆さまのレポは、それぞれのブログ等で上げられていますのでそちらをご覧ください。
私はただ観戦することしか出来なかったのですが、見たり聞いたりした話を総合するとどの対戦もギリギリの闘いで、ちょっとした一手が戦局をガラリと変えてしまう厳しいものでした。緻密な構築と研ぎ澄まされたプレイングが光るマスターリーグでは、一方的になるのは片方が事故っている時くらいです。
開会式とは打って変わって静かな中、聞こえてくるのは宣言の声とデッキシャッフルの音という緊迫感溢れる会場に、こちらも息を飲みました。
そんな予選に参加されたプレイヤーの皆さまが、7戦に渡る長く厳しい闘いをされた…それ自体がとても尊いことだと私は思います。
一緒に喜び悔しがり、感動を分けていただき、どうもありがとうございました!
Day2-3: TCG Side Event ポケカのサイドイベント
世界への挑戦が終わってしまったとしても、プレイヤーだけでなくファンにとっても、思い切りポケモンを楽しめるのが Worlds です。
観戦やトレード、個人的取材(会場撮影)の合間に少しだけ参加したものを含め一部ご紹介します。
・ ぐるぐる対戦(仮/正式名称不明)
受付で番号札を貰って名前を登録し、その辺に居る野生のトレーナーをゲットして対戦。勝負あったら受付に戻り、スタッフがランダムで出す2枚のポケモンカードを勝った方から先に、負けた方は残りを貰う。
貰えるのは Reverse Holo やキラのカードやトレーナーズだが、たまにエネルギーカードに乱暴な「Mat」「Cap」などの文字が書かれているものがある。
それが当たりで、アメリカのだいすきクラブ的組織が作っている限定プレイマットやキャップ(帽子)、モンスターボール型ビーチボールや拡張パック「Dark Explorers」など貰える。
何と完全無料、何度でも挑戦OKの大盤振る舞いイベント。
・ Mini League
8人でスイスドロー形式で行う対戦イベント。
上位者には豪華賞品が当たる。
・ TCG Prerelease Tournaments
25ドルで6パック購入し、出てきたカードを使ってデッキを組んで対戦するイベント。
エネルギーカードは運営側から大量に貸し出し有り。
これから発売する拡張パック「Dragons Exalted」を先行ゲットするチャンスでもあり、大人気。
参加者にはカードだけでなく Altaria (チルタリス)のプロモーションカードもプレゼントも。
Day2-4: Retail グッズ販売コーナー
WCS 2012 のメインアートを使用した限定商品やポケモンのぬいぐるみ・フィギュアを販売するコーナーです。
毎年、前夜から待機列が出来る程の大人気で、開始当初は各種1個の購入制限がかかりました。
WCS 2012 限定商品は次の通り。
カードバインダー、カードゲームのプレイマット、帽子(キャップ)、メインアートのピカチュウのぬいぐるみ、液晶クリーナー(眼鏡ふき、裏面にゲームのタイプ相性表)、デッキケース、リングノート、Tシャツ
特にバインダーとプレイマット、お手軽価格の液晶クリーナーが人気で会期中に売り切れました。
デッキケースもかなり売れていたのですが、数も多かったらしく途中から限定解除となり、最終的には一度に5個までOKとなったようです。
私も自身が参加した初の WCS なので、バインダーとプレイマット、デッキケース3個と液晶クリーナーをゲットしました!…大事に使います。
Day3-1: World Championships 本選
3日目は世界の頂点を決める本選。
熾烈な戦いを勝ち残った TOP16 から世界チャンピオンが生まれました。
本選ではちょっとしたハプニングがありました。
2戦目 TOP8 の対戦中、会場の照明が落ちてしまい真っ暗に。
手を止めるよう促すアナウンスと共に Judge の方々がスマホや iPad を次々に取り出し光を対戦卓に向けるという、何とも珍しい事件を目の当たりにしました。
私はカード部門のマスターリーグを観戦。
おそらく近日中にご本人のレポートがあると思いますが、マスターリーグ日本最高位は7位となりました。
長い対戦、本当にお疲れさまでした!
そして、たくさんの感動をどうもありがとうございました!!
Day3-2: Special Character Distribution 空を飛ぶ避雷針ピカチュウ配信
3日目のゲームのお楽しみといえば Worlds のポケモン配信。
今年はDSソフト「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」に「そらをとぶ」を覚えた夢特性「ひらいしん」のピカチュウ♀がワイヤレス配信されました。
日本では「ブラック2・ホワイト2」真っ盛り…なのですが海外では未発売らしく、配信は「ブラック・ホワイト」のみ。
配信コーナーで飛び交う「BW2には配信しないの?(※日本語)」が何だか面白かったですw
因みに私は依頼分含め、日本語版と英語版、韓国版の3種類を持ち込んだのですが、韓国版だけ受け取れませんでした。
Day3-3: Autograph Signings ポケモン関係者のサイン会
お馴染み、ポケモン関係者3名のサイン会が今年も開かれました。
増田順一氏(ゲームフリーク)、森本茂樹氏、石原恒和氏(ポケモン)の順に、どの時間も大行列でした。
私は石原氏の回に終了30分前に行ってみたのですが、この時点で受付終了。
欲しい方は早めに行った方が良さそうです。
Day3-4: Closing Ceremony 閉会式
怒涛の3日目、日が傾き夕焼け空になると Closing Ceremony が始まります。
前日の朝と同じように世界中のプレイヤーとファンが Grand Ball Room に集まり、照明が落ちて音楽と映像が流れます。
映像にはこの3日間を楽しむプレイヤーやファンの姿が映し出され、思いがけず自身の姿を見つけた人の歓声が会場を盛り上げました。
映像が終わるとゲーム・カードの順に表彰です。
ゲーム部門は増田部長、カード部門は石原社長からピカチュウのトロフィーが手渡されます。
今年の日本勢の表彰台は、カード部門ジュニアリーグの S君。
ジュニア2位・シニアチャンピオンのお兄さんに続く、お兄さんのジュニアリーグでの成績を超える快挙!
Congratulations! おめでとうございました!!
栄光の表彰台に並ぶ2012年のチャンピオンと2位のプレイヤーに向けられる、あたたかい拍手と歓声、繰り返し切られるカメラのシャッター。
そして唐突のフィナーレ…ステージに紙吹雪が舞い、 WCS2012 は閉幕しました。
See you next year!
また会おう、そして闘おう、来年の Worldsで!
Pokemon World Championships 2013 は、カナダ・バンクーバーで開催されます。
初のアメリカ合衆国以外での開催です。
来年の今頃、また新しい感動が生まれる…そんな予感がしています。
最後に…
渡米前の練習にお付き合いいただいた方々
不安な気持ちを受け止め、励まし見守ってくださった方々
現地でご一緒した日本勢の方々
Worlds で関わった全ての方々
当ブログをご訪問いただいた貴方にも
深く感謝申し上げます。どうもありがとうございました~!
コメント
レポートは、本館の方でじっくり読ませていただきました。
現地の雰囲気やイベント内容が、とてもよく分かりました。さすが、黒猫Aさん!
来年参加してみたくなりましたw
お願いしま~す!
サイドイベントのぐるぐる対戦(名前何でしたっけ?)やプレリリースも参加すればするだけ、商品が貰えるのも魅力ですね!
ずっとサイドイベントに参加したので、サイン会を忘れていました。
一度行けば、また行きたくなるトコロ、ですね!!
確か、バトカニ横浜の殿堂で対戦頂いてましたよね。その節は、どうもありがとうございました。
またバンクーバーでお会いできたらいいですね!
素晴らしいレポですね!空気がよみがえりましたよ!
もちろん希望しますwよろしくです♪
Twitterはやってないので出来ればメールでお願いしますm(_ _)m
お手数おかけします。
お誉めの言葉ありがとうございます!
現地はレポート以上に感動でいっぱいです。
バンクーバー、是非参加していただきたいです!
現地では楽しい時間をどうもありがとうございました!
随分と遅くなってしまいましたが、やっとupできました。
画像の件は了解です!
Worlds は世界大会というだけでなく、世界中のポケモントレーナーとの交流ができるサイドイベントに最大の魅力があるのでは?と感じました。
ぐるぐる対戦(仮)、楽し過ぎてハマりますね!
また、サイン会を含め1回では参加しきれない程のボリュームで、来年も行きたいなぁと思ってしまいます。
ずさママさんも、来年是非ご家族で!
現地ではどうもありがとうございました!
以前よりたねぼーぱぱさんの WCS レポートはとても分かり易く、今回自分が行くにあたり助けになりました。
バトカニ横浜での対戦、覚えています。壮絶な事故だったので…。
またお会いする日がありましたら、よろしくお願いいたします。
できれば、バンクーバーで!
現地でご一緒できてとても嬉しかったです。
待機中など楽しい時間をありがとうございました!
食べ歩きレポートの方もとても楽しみにしています!
(私、お薦めしたアレ以外は、US版カップヌードルに Lays というダメ過ぎる食生活だったので…w )
現地では感動をわけていただき、どうもありがとうございました!
例の件は了解です。お礼みたいなものなので、どうか気になさらないでくださいね!
いい記念になります。
ありがとうございました!
喜んでいただけて良かったです。
次はバンクーバーで撮りましょう!(謎)